精神疾患があると、身体の別の病気にかかっても気付かない事があるので注意。
これは、今から数年前のことです。精神疾患(双極性障害II型、不安障害)があるので、身体もいつもどこかしら調子が悪く、常に微熱がありました。
心療内科の先生に微熱の件は相談しており、血液検査は定期的にしていたので問題はありませんでした。
また、腹痛や吐き気・胃の不快感なども常にあり、いつもお腹がゆるくて外出時に困っていました。 心因性頻尿もあったので二重で困ってました。
不安を感じるとお腹が痛くなる人もいる、と聞いてからは「私もきっと精神的に不安だとそうなるタイプなのかな」と思っていました。
ある日、いつものようにお腹の調子が悪いなぁ〜、吐き気もするし頭がぼーっとして何もやる気がしないや…と、精神疾患に伴う身体症状だと思って、ベッドで休んでいました。
一応熱を測ってみると、いつもは微熱なのですが37.8℃になっていました。 あれ!?風邪引いたと思い内科へ行きました。
しかし、喉も痛くないし咳も鼻水もなく寒気もあまりしない。お腹が痛いのと吐き気があって体がだるいだけ。
内科で血液検査と腹部のレントゲンを撮ってもらい、解熱剤(風邪薬)と胃腸薬をもらって帰りました。
夜に体調悪化
寝ようとベッドに横になるとお腹がものすごく痛い。 寝返りを打つたびにぎゅうううと締め付けられるような痛みに襲われて眠れない。 吐き気もすごいし、ひさびさにこんな体調悪くなったな…。
痛みで寝れないのでギャグ漫画を読んで気を紛らわしてました。
いつもの腹痛だと思ったが実は?
次の日、熱がまた出てきて「はぁ〜しんど〜」とか思ってた時に、内科の先生から電話が家にかかってきて、
「血液検査の結果、どうも白血球が異常値なので大学病院へいますぐ行って!」
えぇ!?そんな大ごとなの…!?
ただの風邪じゃないと思い、母同伴のもとタクシーで大学病院へ。 色々検査した結果、虫垂炎(盲腸)と腹膜炎(膿が腸に溜まり破裂)でした。
即入院、即手術で二週間の入院になりました。
精神疾患に伴う身体症状が沢山あって、普通に病気になっても気づかなかった
いつもお腹が痛かった私は、まったく気付かず腹膜炎までなってました…。 いつも体調が悪いと、本当に別の病気にかかってても気づかないです。
ある意味、そのくらい精神疾患の身体症状は辛いのですよね。
不思議なことに、終わりの見えない精神疾患より、入院中は辛くなかったです。 治療のプロセスやゴールが見えてるし、簡単な手術ですからね。 腹膜炎まで悪化したので入院期間が伸びたようです。
でも、これからは気をつけようと退院してから強く思いました。
また病気を見逃すところだった
その数ヶ月後のことです。 手術痕と右下腹の奥が痛いことと、何かがあるような違和感に気づきました。
お腹が張って、なんだか様子が変だと思い前回の反省もあって何度も内科へ通いました。 精密検査を勧められて、大学病院へ。
そこでお腹のエコーを撮ってもらっている時、お医者さんのモニターをみる目が険しくなっていき、「あっ、これは何かあるのか…」と心臓バクバク。
診察室に戻り結果を聞くと、卵巣嚢腫です。入院・手術が必要かもしれません。
ええ?
2ヶ月前に手術したばかりなのに、またかよってちょっと涙目になりながら婦人科に特化した大学病院へ紹介状を貰い行きました。
そして、MRIなどを撮りその日に入院。 手術の可能性はある、と言われしかも開腹手術で20センチ以上は切るかもと言われ、流石に怖かった。
お腹の違和感は腹水が溜まっている事(自分では太ったのかと思った)と、嚢腫のせいだったんです。
結局、詳しく検査をしたらどうやら嚢腫の中は血が溜まっているだけの可能性が高いと解り、手術はやめて経過観察になりました。 溜まった血が自然に吸収・排出されるのを待つことになり、数回の診察でエコーを撮り嚢腫が小さくなって腹水も減っている事から、手術は無しになりました。
精神疾患で体調が悪いと、「いつものことだ」と思いがちな症状でも別の病気になっていることがあるので注意が必要だと思った出来事でした。
大病で無くて良かったですが、盲腸の痛みが普段の腹痛や吐き気と余り変わらなかったのでビックリでした。
ちなみに入院中に辛かったのは、手術前・手術後は飲食できないので普段飲んでいる抗不安薬や睡眠薬などは服用できなかったこと。
抗不安薬依存だった私は辛かったですね。
精神疾患からくる身体症状なのか、普通になにかしらの病気になっているのか。
意外と注意したほうがいいかもしれません。
それでは〜。